高校までに「自分の意見を英語で語れる子」に育てるために、今すべきこと──英語力の先にある「伝える力」の土台づくり

こんにちは。桐谷です。

お子さんに英語を学ばせながら、
こんなふうに思ったことはありませんか?

「英語が話せるようになってくれたらいいな」
「将来、海外でも困らないようにしたい」
「英検や試験も大事だけど、それだけでいいのかな…?」

その気持ち、とてもよくわかります。

でも今日は、もう一歩だけ踏み込んで、こんな問いを投げかけてみたいのです。

この子は、英語で自分の意見を語れるようになるだろうか?」
「その力を、高校生になるまでに、育ててあげられるだろうか?」


英語を「話せる」と、「語れる」は違う力

「話せる」は、たとえばこういう力です:

  • 単語やフレーズを覚えて、言える
  • 自己紹介や天気、好きな食べ物を伝えられる
  • 英検のスピーキングで「正しく」答えられる

一方で、「語れる」は、こういう力です:

  • 自分の考えや感情を言葉にできる
  • なぜそう思うのか、理由を添えて話せる
  • 相手に合わせて、言い方を工夫できる

つまり、「話せる」は技術的な力
「語れる」は思考と感情を言葉にする力なのです。

そしてこの「語る力」こそが、
これからの世界で生きる子どもたちに、最も求められる力なのです。


なぜ「高校までに」育てておくことが大切なのか?

高校生になると、英語教育はますます「受験英語」の色合いを強めていきます。

  • 英文法の複雑化
  • 読解スピードの要求
  • 定型的な英作文のトレーニング

その中で、「自分の意見を英語で語る」力が、
試験対策に押し流されてしまう子が少なくありません。

だからこそ、その前段階である小中学生のうちに:

  • 自分の考えを持つこと
  • それを言葉にする習慣
  • 英語で表現することへの抵抗感のなさ

こうした根っこを、家庭の中で丁寧に育てていくことが必要なのです。


おうち英語で「意見を語れる力」を育てる、3つの習慣

「Why?」を問いかける習慣

日常会話の中で、英語でも日本語でもいいので
「なぜ?」と理由を聞くことを習慣にしましょう。

“Do you like this movie?” → “Why?”
“Which snack do you want?” → “Why that one?”

理由を言う練習を重ねることで、子どもは考えながら話すことに慣れていきます。


「I think…」を使って、意見を口にする

親も一緒に “I think…” を使ってみましょう。

“I think dogs are better than cats.”
“I think this song is too loud.”

完璧な文法ではなくて大丈夫。
「自分の考えを言っていいんだ」という空気を、家庭に根づかせることが目的です。


「正解がない問い」で会話してみる

たとえばこんな質問はどうでしょうか:

  • “If you could live anywhere, where would you live?”
  • “What would you do if you were the principal of your school?”
  • “What’s something you’d change about the world?”

こうした問いは、考え・想像し・選び・言葉にする力を養います。
まさに、「語る力」の基盤です。


英語で「語れる子」が持つ3つの力

  1. 自分の視点を持つ力
  2. 相手に伝える言葉を選ぶ力
  3. 間違いを恐れず、自分の声を届ける勇気

これはすべて、「教えられて身につくもの」ではなく、
日々の会話と対話の中で、育てられていくものです。


最後に

「あなたのお子さんは、自分の言葉で世界に向き合える準備ができていますか?

英語を話せる子は、これから増えていくでしょう。
でも、自分の意見を語れる子」は、まだ少数派です。

だからこそ、
おうち英語の時間が、伝わる英語」の土台をつくる場になっていくことを、心から願っています。