親が変われば、子どもの英語も変わる──まず見直したい5つの思い込み

こんにちは。桐谷です。

お子さんと英語に取り組んでいる中で、こんなふうに思ったことはありませんか?

「英語、ちゃんと話せるようになってほしい」
「文法を間違えないように教えなきゃ…」
「私は話せないけど、子どもにはちゃんとした英語を…」

それは、子どもを思う気持ちから生まれる、まっすぐな願い。
でもその一方で、無意識の思い込みが、子どもの英語をそっと縛ってしまっていることもあるのです。

今日は、そんな5つの思い込みを一緒に見つめ直してみませんか?


思い込み①:「正しい英語じゃないと意味がない」

  • 文法が間違っている
  • 発音がきれいじゃない
  • 単語しか出てこない

そんなとき、つい「ちゃんと言って」と言いたくなること、ありませんか?

でも実は、「伝わる英語」は「正しい英語」とは限りません。
言いたいことを工夫して伝える力、
相手とやりとりを続けようとする姿勢こそが、本物の英語力の土台です。

親にできること:

「言ってみようとしてくれて嬉しい」
「伝わったよ!」と、伝える勇気を認めてあげましょう。


思い込み②:「英語は話せるか話せないかで決まる」

よく「私は英語が話せないから…」という言葉を聞きます。

でもちょっと待ってください。
「話せる/話せない」は、線で分けられるものではありません。
むしろ、「どれだけ使ってみようとしたか」の積み重ねです。

親にできること:

完璧じゃなくても、自分の英語で話してみる
子どもと一緒に「英語を使ってみる姿勢」を楽しむ

その姿は、何よりも力強いメッセージになります。


思い込み③:「子どもにはネイティブのような英語を」

「ネイティブみたいな発音にしたい」
「本物の英語に触れさせたい」

その思いの裏には、英語は特別なものという無意識の信仰があるかもしれません。

でも、世界の英語使用者の大多数はネイティブではありません。
大切なのは、自分の言葉として英語を使えることです。

親にできること:

ネイティブっぽさより「伝えたい気持ち」に注目して声かけを
「自分の英語でいいんだよ」と繰り返し伝える


思い込み④:「英語は早く始めた方がいいから焦らなきゃ」

たしかに、言語の吸収力は幼少期に高まります。
でも、早く始めること以上に大切なのは、「続けられる環境」です。

焦りは、親の心をせかし、子どもの英語への感情を冷やしてしまいます。

親にできること:

今の時期にしか育たない感性や表現を、英語で楽しむ
「急がなくていい。育てていけばいい」と心に置く


思い込み⑤:「自分の英語では、子どもの力になれない」

これは多くのお母様が心のどこかで感じているかもしれません。
でも、どうか忘れないでください。

子どもが必要としているのは、「完璧な英語」ではなく、
一緒に学び、一緒に笑ってくれる「あなたの存在」なのです。

親にできること:

英語の本を一緒に楽しむ
一緒に間違えて、一緒に笑う
「私も挑戦してるよ」と、素直に伝える


最後に

あなたが無意識に信じていた「英語の常識」は、
お子さんの英語の可能性をどこまで広げていたでしょうか?

英語を教えるのではなく、
一緒に言葉を育てる存在になること。

その視点に立ったとき、
おうち英語はもっと自由に、もっとあたたかくなっていくと思うのです。