「自分の英語はダメだった」──子どもの英語に悩んだら、自分自身の「英語の記憶」と向き合ってみよう

こんにちは。桐谷です。

お子さんの英語に悩むとき、
こんな感情が胸の奥から湧いてくることはありませんか?

「私が英語をちゃんとやってこなかったから…」
「自分が話せないのに、子どもに何か言える立場じゃない…」
「どうせ私の発音は変だし、正しくないし…」

もしかすると、
その背景には、長年心のどこかに抱えてきた「自分の英語への否定感」があるのかもしれません。

でも、どうか覚えていてください。

「その思い込みを手放せたとき、
あなたの中に、子どもの英語を育てる大きな力があらわれます。」


日本の英語教育が、私たちに残した後遺症とは

  • テストで減点される英語
  • 発音をからかわれた経験
  • 読むことばかりで、話す経験のない授業
  • 「英語はできる/できない」で優劣を感じさせられる空気

こうした環境で育った私たち世代は、
知らず知らずのうちにこう信じてしまったのです。

「自分の英語は、ちゃんとしてない」
「ネイティブみたいに話せないなら、意味がない」
「恥ずかしいから、黙っていた方がいい」

その思い込みが、今も私たちの英語への向き合い方に影響を与えています。


その思い込みは、子どもに「言葉の壁」を作ってしまう

お母さん自身が「英語=恥ずかしいもの」「苦手なもの」と思っていると、
お子さんはこんなふうに感じとってしまうことがあります。

  • 英語って難しいものなんだ
  • 失敗しちゃいけないものなんだ
  • 英語を話すのって、ちょっと怖いことなんだ

親が持つ感情の空気は、言葉以上に強く子どもに伝わっていきます。


でも、こう考えてみてください。

「英語が得意な親」より、
「英語と素直に向き合う親」の方が、子どもには大きな影響を与える。

あなたが、たどたどしくても英語を話してみる。
あなたが、「一緒に覚えてみよう」と子どもに言ってみる。
あなたが、「私も間違えていいって思うようにしたの」と伝えてあげる

その一つ一つが、子どもに「自由に言葉を使っていい空気」をプレゼントすることになります。


親が「自分の英語」に向き合う3つのステップ

英語に抱いている「感情」に気づく

まず、こんなふうに問いかけてみてください:

  • 私にとって「英語」とは?
  • どんな場面で「できない」と感じた?
  • どんなときに「英語っていやだな」と思った?

答えが出なくても大丈夫。
「気づく」ことが、すでに手放す一歩です。


子どもに、自分の経験を正直に話してみる

「ママはね、英語を話すのがちょっと苦手だったの」
「でも、あなたと一緒なら、また学び直してみたいなって思ってる

できない親でいることが悪いのではありません。
「挑戦する親」であることが、子どもにとって最高のモデルになります。


完璧じゃない英語で、堂々と話してみる

“I like banana!”
“Today, I’m happy.”
“Let’s speak English together!”

文法が合ってなくても、発音がネイティブっぽくなくても、
「英語は使っていいものなんだ」というメッセージを、行動で届けることができます。


最後に

あなたの「英語はダメだった」という思い込みは、
本当に、まだ必要なものでしょうか?

もしその記憶が、あなたの中にあるとしても、
それは子どもと同じ場所からやり直すチャンスでもあります。

英語は、誰のものでもなく、
「これからの自分と、これからの子ども」のために、
自由に選びなおせる学び
です。

今日、あなたの小さな一歩が、
お子さんの大きな未来につながっていくのです。